IELTS Writing Task 1とTask 2の動詞の時制:どの時制をいつ使うか
簡潔な答え
IELTS Writing(ライティング)のTask 1では、図が時制を選びます。過去の期間なら過去、プロセスや日付のない図なら現在、予測なら未来を表す形です。Task 2では、一般的な主張には現在形(Present Simple)、今日まで続く変化には現在完了形(Present Perfect)、結果には条件文(conditionals)を使います。IELTSはどちらのTaskにも時制を指定していません。Grammatical Range and Accuracy(文法の幅と正確さ)が評価するのは、正しく一貫した時制と、1つの文に1つの時間枠です。
Task 1とTask 2の解答は、Writingの4つの評価項目すべてで採点され、それぞれの理由も示されます。
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目次
時制の誤りは、時間のプレッシャーの下で最も犯しやすく、あとで最も見つけやすい誤りの1つです。必要な技能は、12の時制を知っていることではありません。2つのTaskに必要な3つか4つがどれかを知り、各文を「この文はいつのことを話しているか」という1つの問いに照らして確かめることです。このガイドは、Grammatical Range and Accuracyのガイドから始まる文法シリーズの一部です。Writingテスト全体の形は、Task 1とTask 2のWritingのテスト形式のガイドを参照してください。
この記事のポイント
- IELTSは時制を指定していません。Task 1では図が、Task 2では主張が決めます。
- 過去の日付なら過去を表す形、日付がなければ現在、未来の日付なら未来を表す形です。
- 現在完了形は、今日まで続く期間のためのもので、終わった日付には使いません。
- 1つの文には1つの時間枠を保ち、意図したときだけ変えましょう。
- 一貫して正しい時制は、変化に富んでいても崩れている時制より、高く評価されます。
評価項目が時制に求めること
IELTS.orgは、Grammatical Range and AccuracyをWritingの4つの評価項目の1つとし、重みは等しく、最終的なWritingのバンドでは、Task 2がTask 1より重く扱われます。このサイトのWriting評価基準ツールは、公開されている評価基準をわかりやすい言葉で示しています。バンド6では、ミスはありますが、読み手の理解を妨げることはまれです。バンド7では、誤りのない文がよく見られ、複数の種類の複雑な構造を使いこなしています。
評価基準のどこにも、時制の名前は出てきません。IELTSは、見せるべき時制のリストも、バンドごとの誤りの数も公表していません。時制の誤りは、文を時間の流れから切り離してしまい、いつ起きたかがわからない読み手は、推測するしかなくなります。時制は、まず正確さ、次に幅として扱いましょう。
Task 1:図が時制を決める
IELTS.orgはAcademic Task 1を、グラフ、表、図表、ダイアグラムを、約20分かけて150語以上で説明するものとしています。図で最初に読むのは、時間に関する情報です。
| 図が示すもの | 時制 | 架空の例 |
|---|---|---|
| 日付のある過去の期間 | 過去形 | 「Sales rose from 2005 to 2015.」 |
| 今で終わる期間 | 現在完了形 | 「Sales have risen since 2015.」 |
| 日付なし、または一般的なプロセス | 現在形 | 「Water is heated and then filtered.」 |
| これから来る日付 | 未来を表す形 | 「Sales are expected to rise by 2030.」 |
| 過去の年とそのあとの年の地図 | どちらも過去形 | 「The school was extended by 2020.」 |
過去の日付
2000年から2020年を扱うグラフは、終わったことを説明するので、「rose」「fell」「peaked」と書きます。データが目の前のページにあるからといって、段落の途中で現在に流れてはいけません。グラフ、図表、表のガイドも同じことを述べています。時制はデータに従います。
日付なし、またはプロセス
日付のない図、たとえば現在のものとして示された1年分の数字の円グラフには、現在形を使います。プロセスも同じで、物事が一般にどう起こるかを説明するからです。プロセス図と地図のガイドがこれを扱っており、その形の作り方は受動態のガイドに、たとえば「the water is filtered」として示されています。
予測
図がまだ来ていない年の数字を示す場合は、未来を表す形を使い、予測であることをはっきりさせます。「is expected to」「is projected to」「will」「is predicted to」です。まだ先の年について「rose」と書いてはいけません。図が過去の数字と予測を混ぜている場合は、その境目でだけ時制を変え、それ以外では変えません。
現在完了形の落とし穴
現在完了形は、過去を今とつなぎます。「since 2015」「over the last decade」「so far」には合います。終わった、日付のある時点には合いません。
誤り:「The population has increased in 2010.」
正しい:「The population increased in 2010.」
正しい:「The population has increased since 2010.」
この文が誤りなのは、「in 2010」が期間を閉じているのに、現在完了形は開いたままの期間を求めるからです。現在完了形のほうが高度に感じられるため、つい使ってしまう受験者は多くいます。日付が固定されているときは過去形(Past Simple)を選び、現在完了形は、期間が今まで続くときだけ選びましょう。
1つの文には1つの時間枠
1つの文で2つの年を比べることはできますが、両方の動詞が日付に合っている必要があります。
誤り:「In 1990 car use is higher than in 2020.」
正しい:「In 1990 car use was higher than in 2020.」
過去の節と現在の節を1つの文に混ぜる場合は、意図したものであるかを確かめましょう。「The figure fell to 20 per cent, which is still the lowest on the chart」は、2つ目の節が今も真なので、正しいことがあります。判断の基準は、書き手が変化を選んだかどうかです。選んでいないなら、直しましょう。
Task 2:主張が時制を決める
IELTS.orgはTask 2を、約40分で250語以上のエッセイとしており、エッセイは主張の連なりで、それぞれに独自の時間があります。
一般的な主張には現在形
一般的な真理や通常の状態には、現在形を使います。「Technology changes how people work」「Many students feel under pressure」です。主題文と結論部分の大半が、これを使います。
今までの変化には現在完了形
問いが傾向や展開についてなら、現在完了形がそれを運びます。「Public attitudes have shifted」「The cost of housing has risen」です。正確にしたければ「in recent years」や「since」を加えます。Task 2のエッセイ構成の記事は、そうした文が通常どこに置かれるかを示しています。展開を導入する、本論の段落の最初の文です。
終わった例には過去形
過去の例には、日付があってもなくても、過去形を使います。「In the 1990s, many cities built ring roads, and traffic moved rather than fell」。読み手が予期できるように、現在から過去への切り替えは、時を表す句で示します。
結果には条件文
Task 2は、予測し、結果を比べることを求めており、それが条件文の役割です。最も役立つ形は2つです。
- 現実的、またはありそうな場合。「If cities invest in cycling lanes, more people will cycle.」の形です。条件は現在形で、結果は「will」です。
- ありそうにない、または想像の場合。「If cities invested in cycling lanes, more people would cycle.」の形です。条件は過去形で、結果は「would」です。
非常によくある誤りは、両方に「will」を使うことです。「If cities will invest in cycling lanes」。「if」のあとの条件は、未来形になりません。IELTSは条件文の使用を求めておらず、評価基準が求めるのは、使いこなされる構造の幅だけです。そのため、議論が結果を述べるものであるときに使い、それ以外では使わないでください。
未来を表す助動詞
「Could」「may」「is likely to」は、「will」より小さなリスクで可能性を示し、証明できない主張を和らげます。
よくある時制の誤り
- 段落の途中での時制のずれ。段落が過去で始まり、説明している時間が変わっていないのに、現在に滑り込みます。1段落ずつ読み返し、動詞のたびに時間の問いを立てましょう。
- 終わった日付と現在完了形。上で説明したとおりです。
- 「if」「when」「as soon as」のあとの「will」。「When the road will open」は誤りです。時や条件の節で未来の出来事を表すには、現在形を使います。
- Task 1の比較で過去の目印がない。「Compared with 2000, 2010 shows」は、2つの時点の混同です。何が起きたかを述べましょう。「Compared with 2000, the 2010 figure was higher.」
- 不規則動詞の誤った形。「Rised」「growed」「has went」は、いずれも正確さを下げます。使う変化の不規則動詞(「rise, rose, risen」「fall, fell, fallen」「grow, grew, grown」)の短いリストを作って練習しましょう。
自分の文章で確かめる
時制の見直しは2分でできます。
- Task 1のすべての主動詞に下線を引きます。それぞれを、日付、または上の「日付なし」の規則に照らします。
- すべての現在完了形に丸をつけ、そばに終わった日付がないかを探します。
- Task 2の各段落を読み、余白に各文の時間を書き込みます。一般、今まで、終わった、可能性、のどれかです。動詞が合っているかを確かめます。
- すべての「if」の文で、「will」が間違った側にないかを確かめます。
このサイトのエッセイチェックツールは、ブラウザー上でTask 2のエッセイの形を確認します。バンドスコアを出すものではなく、文法の判断もできないので、構成の確認に使い、動詞については上の確認を使ってください。
文法の学習の中での位置づけ
時制は、Grammatical Range and Accuracyの要素の1つです。受動態のガイドは、受動態の中で時制がどう現れるかを扱っています。関係詞節と複文のガイドは、節がどう結びつくかを扱っており、それぞれの節に確認すべき時制があります。Speaking(スピーキング)には、主に過去の出来事を語るときの、独自の時制の問題があり、IELTS Speakingのよくある文法ミスの記事で扱っているので、ここでは繰り返しません。
身につけたい習慣は、小さなものです。動詞を書く前に、それが指す時間を言葉にしてみることです。
よくある質問
IELTSは、Writing Task 1でどの時制を使うかを指定していますか?
いいえ。IELTS.orgはTask 1を、グラフ、表、図表、ダイアグラムを150語以上で説明するものとして述べており、時制は指定していません。選ぶのは図です。過去の日付なら過去を表す形、日付がなければ現在、これから来る日付なら未来を表す形を使います。
Task 1で現在完了形を使えますか?
はい。期間が今まで続いていて、日付が終わった時点でない場合です。「Sales have risen since 2015」は自然です。終わった日付がある場合は誤りで、「Sales have risen in 2015」は、過去形が必要です。Task 1の時制の誤りの多くが、まさにこの混同です。
Task 2では、現在形がいつも正しいですか?
「Technology changes how people work」のような一般的な主張には、普通の選択です。ただし、それだけでは足りません。Task 2の答えは、時間の経過による変化、過去の原因、起こりうる結果についても語るので、通常は現在完了形、過去形、条件文も必要です。
時制のミスは、いくつでバンドが下がりますか?
IELTSは、バンドごとの誤りの数を公表していません。公開されている記述が問うのは、ミスが意味を妨げるか、誤りのない文がどのくらいの頻度かです。時間の流れを混乱させる時制のミスは、そうでないものより影響が大きく、繰り返されるミスは、単発のものより影響が大きくなります。