評価基準をわかりやすく解説

各バンドで実際に求められること

評価項目とバンドを選んでください。試験官が聞き取りたい内容、実際の聞こえ方、上のバンドに上がるためのポイントがわかります。

評価基準ツール

Grammatical Range and Accuracy

バンド7

試験官が聞き取りたいこと

  • さまざまな複雑な文構造を使い、それらの間をある程度柔軟に行き来できます。
  • ミスのない文が、ときどきではなく頻繁に出てきます。
  • 文法上のミスはまだ残りますが、それでこのバンドに届かなくなるわけではありません。
  • この評価項目では、幅と正確さの両方が同時に満たされている必要があります。どちらか片方だけでは足りません。

実際の聞こえ方

…at around twenty-four, having avoided it for most of my life due to a mild fear of deep water.
キューカード集のバンド7の回答(Describe a skill that took you a long time to learn)より。
not because it was difficult, but because I could see it actually mattered to her day-to-day life.
キューカード集のバンド7の回答(Describe a time you helped someone)より。

バンド8に上がるには

  • バンド8は、幅がさらに広く、その中を柔軟に動き回れます。
  • ミスのない文が、頻繁にあるというだけでなく、ほとんどの文を占めます。
  • 残るミスは、毎回間違える癖ではなく、一回限りのものです。

バンド7でよくある落とし穴

  • 複雑な構造を集めても、回答の最初の文でしか使いません。
  • 冠詞、前置詞、動詞の語尾のような同じ小さなミスを文ごとに繰り返します。これこそが、正確さをバンド8未満にとどめている原因です。
  • 複雑な文を途中で放棄すると、文法だけでなく流暢さにも響きます。
計算

4つの数字が1つのバンドになる仕組み

4つの評価項目にはそれぞれ整数のバンドが付き、1つの評価項目の中に0.5刻みはありません。4項目の重みは同じで、その平均がSpeaking(スピーキング)のスコアになります。IELTSは、試験の4つのセクションの平均を総合スコアに丸める方法を公開していますが、Speakingの平均が6.25や6.75のように0.5刻みのバンドの間に来た場合にどう報告されるかは公開していません。

IELTSバンドスコア計算ツールで計算する →
誤解を解く

よくある誤解

AcademicとGeneral Trainingで共通のスケール

Speakingのテストは1つで、評価基準(band descriptors)も1つです。どちらのIELTSを受けるかで変わるのはReading(リーディング)とWriting(ライティング)の試験であり、話した回答の採点方法は変わりません。

Pronunciationとアクセントは別物

採点の対象は、強勢、リズム、イントネーション、音のつながり、個々の音です。アクセントは取り除くべきものではありません。重視されるのは、聞き手がどれだけ労力をかけずに理解できるかです。

バンドはテスト全体で決まる

試験官はPart 1、Part 2、Part 3をまとめて評価し、パートごとに別々には採点しません。そのため、出来のよくない1つの回答に独立した点数が付くことはありません。

すべての内容を掲載

完全版の表

24個のセルすべてを掲載しています(4つの評価項目×バンド4〜9)。上のツールは、まったく同じ内容をインタラクティブに見られるようにしたものです。

Fluency and Coherenceバンド4〜9
Fluency and Coherence

バンド4

試験官が聞き取りたいこと

  • 単語と単語の間に空く時間がはっきり聞こえ、次に言うことを考えながらゆっくり話します。
  • 1つの回答の中で、同じ言葉を繰り返したり、文を途中で止めて言い直したりすることが何度もあります。
  • 短い文をつなぐことはありますが、毎回同じ2〜3個の簡単な接続表現を使います。
  • ときどき、聞き手が回答の行き先を見失います。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 キューカード集の注釈つき回答はバンド6〜8なので、このバンドは説明で示しています。

回答は短い断片に分かれて届き、断片のあいだにははっきりした間があり、次の考えを探すあいだに同じ言葉が何度も出てきます。聞き手は要点を追えますが、つなぎ合わせる作業の一部を引き受けることになります。

バンド5に上がるには

  • バンド5は、ゆっくりになったり同じことを2回言ったりしながらでも、回答を最後まで言い切れます。
  • 身近で簡単な内容は滑らかに流れ、流れが途切れるのは難しい考えのときだけになります。
  • 毎回同じ接続表現に頼るのではなく、道しるべの表現(signpost words)を意図して選び始めます。

バンド4でよくある落とし穴

  • 短い文を1つ言っただけで次の質問を待ってしまうと、試験官が採点できる材料がほとんど残りません。
  • 言葉が出てこないたびに文を途中でやめてしまいます。不完全でも最後まで言い切るほうが、失うものははるかに少なくて済みます。
  • まず母語で文を組み立ててから英語にします。長い間ができるのは、これが原因です。
Fluency and Coherence

バンド5

試験官が聞き取りたいこと

  • たいてい回答を進め続けますが、ゆっくり話す、フレーズを繰り返す、文を最初からやり直すといった方法で時間を稼いでいます。
  • 少数の接続表現がその役目を一手に担い、頼りすぎています。
  • 身近な日常的な内容は、十分に滑らかに話せます。
  • 考えが難しくなると、すぐに流れが崩れます。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 キューカード集の注釈つき回答はバンド6〜8なので、このバンドは説明で示しています。

どの回答も最後まで言い切れますが、仕組みが聞こえてしまいます。考えている間のフレーズの繰り返し、文の始め直し、話題が抽象的になったときのゆっくりした部分などです。身近な話題では、まだ無理なく聞こえます。

バンド6に上がるには

  • バンド6は、質問をやり過ごすのに必要な分だけではなく、長く話し続けようとします。
  • 繰り返しや言い直しはまだありますが、回答を支えるものではなく、ときどき起きる程度になります。
  • 接続や道しるべの表現の種類が増えます。一部は使う場所がずれていることもあります。

バンド5でよくある落とし穴

  • 暗記した出だしは10秒ほど流暢に聞こえますが、そのあと話すことがなくなります。
  • すべての考えを「and then」でつなぐと、話が項目の羅列になってしまいます。
  • 流れを守ろうとして安全な短い文ばかりにすると、代わりに文法のスコアが頭打ちになります。
Fluency and Coherence

バンド6

試験官が聞き取りたいこと

  • 1〜2文で止まらず、長く話し続けようとします。
  • ときどき話の筋道が崩れます。フレーズの繰り返し、言い直し、言葉を探して止まる間などです。
  • 接続や道しるべの表現は、そこそこの種類を使えます。
  • 一部は使う場所が合っていませんが、このバンドでは想定の範囲内です。

実際の聞こえ方

…after I said I want something longer and more, er, absorbing than what I was reading before.
キューカード集のバンド6の回答(Describe a book you read recently)より。
…it feels less like receiving a thing and more like, you know, being given a small piece of family history.
キューカード集のバンド6の回答(Describe a gift you received that was special to you)より。

バンド7に上がるには

  • バンド7は、聞き手に努力を感じさせずに話し続け、そのあいだも回答のまとまりが保たれます。
  • 言葉を探して間を置くことは認められますが、毎回の回答の特徴ではなく、ときどきになります。
  • すでに知っている接続表現を、より柔軟に、実際に合う場所で使えるようになります。

バンド6でよくある落とし穴

  • 間をすべて「how can I say」や「you know」で埋め、考えを言い切らないままにしてしまいます。
  • 2分の話に「firstly」「secondly」「last but not least」を並べて、道しるべを付けすぎます。
  • 数秒を稼ぐために、試験官の質問をそのまま繰り返してしまいます。
Fluency and Coherence

バンド7

試験官が聞き取りたいこと

  • 長く話せて、聞き手は努力している様子を感じません。
  • ポイントを掘り下げるときも、回答は最初から最後までまとまっています。
  • ふさわしい表現を探して間を置いたり、繰り返しや言い直しをしたりすることはまだありますが、このバンドでは認められます。
  • 接続表現や道しるべの表現は、決まったリストを読み上げるのではなく、ある程度柔軟に使います。

実際の聞こえ方

There was one moment I still remember clearly: I made an error on a client report, expecting to be reprimanded…
キューカード集のバンド7の回答(Describe a person who has inspired you)より。
Honestly, I felt a real sense of satisfaction from it — not because it was difficult…
キューカード集のバンド7の回答(Describe a time you helped someone)より。

バンド8に上がるには

  • バンド8が間を置くのは、英語でどう言うかではなく、何を言うかを考えているときです。
  • 繰り返しや言い直しは、ときどき起きる程度のうっかりミスに減ります。
  • ただ長いだけではなく、質問に合った形でトピックを展開します。

バンド7でよくある落とし穴

  • 流暢に聞こえるように速く話すと、たいてい明瞭さと正確さの両方が落ちます。
  • 文に合うかどうかに関係なく、練習した決まり文句のつなぎ表現を差し込んでしまいます。
  • つなぎはうまいのに、実際に聞かれたことから話がそれていく長い回答になりがちです。
Fluency and Coherence

バンド8

試験官が聞き取りたいこと

  • 流暢に話し、言葉を繰り返したり、直しに戻ったりするのはときどきです。
  • ためらうのは、何を言うかを決めているからで、英語を探しているからではありません。
  • 各トピックを筋の通った順序で、質問に合うように展開します。
  • 考えと考えのつなぎ目が、聞き手にとって追いやすくなっています。

実際の聞こえ方

One afternoon in particular has stuck with me: we stumbled upon a tiny family-run restaurant almost by chance…
キューカード集のバンド8の回答(Describe a place you visited that you would recommend to others)より。
Looking back, what struck me most was how deliberate the gesture was — he’d thought carefully about the timing.
キューカード集のバンド8の回答(Describe a gift you received that was special to you)より。

バンド9で加わるもの

  • バンド9では、ときどきの繰り返しもなくなり、間があるとしても考えの内容のためだけになります。
  • 話をまとめるあらゆる手法が、ちょうどふさわしい場所で使われます。
  • トピックを、最低限ではなく十分に展開します。

バンド8でよくある落とし穴

  • 仕上がりの美しさを目標にして中身が薄くなり、トピックを展開するのではなく、触れるだけになってしまいます。
  • よく練習した得意分野1つでテストを乗り切ろうとして、なじみのないPart 3の質問で残りの部分が露呈します。
Fluency and Coherence

バンド9

試験官が聞き取りたいこと

  • 流暢に話し、言葉を繰り返したり言い直したりすることはまれです。
  • 間を置くとしても、それは内容そのものを考えるための間です。
  • 話をまとめる手法は、すべてまったく適切に使われています。
  • すべてのトピックが十分に展開されています。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 キューカード集の注釈つき回答はバンド6〜8なので、このバンドは説明で示しています。

話し方そのものが目立たなくなります。考えがあるべき順序で届き、話し方のせいで聞き手が待たされることはありません。間があっても、それは英語ではなく質問について考えている人の間です。

バンド9でよくある落とし穴

  • バンド9を目標として扱ってしまいます。実際には、非常に優れた話し手がすでにどう話しているかを記述したものです。
  • トピックがどこにも進んでいないのに、流暢で正確な回答なら十分だと考えてしまいます。
Lexical Resourceバンド4〜9
Lexical Resource

バンド4

試験官が聞き取りたいこと

  • 日常的でなじみのある話題なら、言いたいことは伝わります。
  • 初めて触れる内容では、大まかな考えしか伝わりません。
  • 選ぶ言葉は、必要な言葉とは違っていることがよくあります。
  • 言葉が出てこないときに、別の言い方で言おうとすることはほとんどありません。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 キューカード集の注釈つき回答はバンド6〜8なので、このバンドは説明で示しています。

日常的な話題は伝わりますが、なじみのない質問になると回答は概略だけに絞られ、出てくる言葉も意味そのものではなく、その近くにあります。言葉が足りないとき、文はたいていそこで止まります。

バンド5に上がるには

  • バンド5は、言葉の使い方がぎこちなくても、なじみのない話題も身近な話題と同じように扱えます。
  • 別の言い方をしようとし始め、ときどきうまくいきます。
  • 準備していない話題になった途端に意味が崩れることがなくなります。

バンド4でよくある落とし穴

  • 言いたい物事を説明せずに、ぴったりの1語が出てくるまで黙って待ってしまいます。
  • 単語リストを、その単語が使われる文なしで覚えるため、実際に話すときに素早く出てきません。
  • あらゆる評価に「good」「bad」「very」を使い回します。
Lexical Resource

バンド5

試験官が聞き取りたいこと

  • なじみのある話題でも、ない話題でも話せます。
  • 持っている言葉は決まった組み合わせで出てきて、変化をつける余地がほとんどありません。
  • 言葉が出てこないときは、別の言い方で言おうとします。
  • その試みはうまくいくこともあれば、外れることもあります。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 キューカード集の注釈つき回答はバンド6〜8なので、このバンドは説明で示しています。

どんな話題でも言うことはありますが、言葉は決まった組み合わせで出てきて、質問に合わせて形を変えられません。別の言い方を試みると、うまく伝わることもあれば、聞き手に推測させてしまうこともあります。

バンド6に上がるには

  • バンド6は、質問に答えるだけでなく、話題について長く話せるだけの語彙があります。
  • 言葉の選び方にまだずれがあっても、意味は明確に伝わります。
  • 別の言い方がうまくいく場面が、ときどきからほとんどの場面へと増えます。

バンド5でよくある落とし穴

  • 話題ごとに暗記した「上級」フレーズを1つ用意して、無理やり当てはめてしまいます。
  • 書かれたものでしか見たことのない単語を、ほぼ合っている意味で使ってしまいます。
  • 言い換えずに、質問に出てきた言葉をそのままオウム返しにします。
Lexical Resource

バンド6

試験官が聞き取りたいこと

  • 語彙が十分に広く、1つの話題について長く話し、言いたいことを明確に伝えられます。
  • いくつかの語の選び方は、まだ場面に合っていませんが、それでこのバンドに届かなくなるわけではありません。
  • 言葉が出てこないときは、たいてい、うまく回避する方法を見つけます。

実際の聞こえ方

I admit the first chapter was very slow; it took me a while to know who is related to who.
キューカード集のバンド6の回答(Describe a book you read recently)より。
It is not a very expensive watch, and if I am honest, it doesn’t keep perfect time anymore.
キューカード集のバンド6の回答(Describe a gift you received that was special to you)より。

バンド7に上がるには

  • バンド7は、同じ語彙を話題ごとにではなく、1つの話題から次の話題へ自由に使い回します。
  • あまり一般的でない語やイディオムが現れ、どの語が一緒に使われるかの感覚もあります。
  • 足りない言葉を回避することが、頼れる手段になります。

バンド6でよくある落とし穴

  • 1つの話題のために覚えた長いコロケーションのリストが、ほかの話題にまったく転用できません。
  • 話し言葉の回答でフォーマルな書き言葉の語彙を使い、印象的というより暗唱しているように聞こえてしまいます。
  • 1つの回答の中で「very big」や「very good」を3回言ってしまいます。的確な1語で済む場面です。
Lexical Resource

バンド7

試験官が聞き取りたいこと

  • 試験官がどの話題に移っても、語彙を柔軟に使います。
  • あまり一般的でない語や、イディオム的な表現が回答の中に出てきます。
  • 文体や、どの語が一緒に使われるかについての感覚を示しますが、完璧ではありません。
  • いくつかの選択はまだ間違っていますが、このバンドでは許容されます。

実際の聞こえ方

I’ll admit the opening chapters were a slow burn; it took me a little while to keep track of who was related to whom.
キューカード集のバンド7の回答(Describe a book you read recently)より。
…sat outside for what felt like hours just soaking up the atmosphere, and ended up talking to the owner.
キューカード集のバンド7の回答(Describe a place you visited that you would recommend to others)より。

バンド8に上がるには

  • バンド8は、おおまかにではなく正確に言うために、広い語彙を自然に使いこなします。
  • あまり一般的でない語やイディオム的な表現を巧みに扱い、不正確さはときどきあるだけです。
  • 言い換えが必要になるたびに、別の言い方が出てきます。

バンド7でよくある落とし穴

  • 覚えたからというだけの理由でイディオムを使い、平易な言葉のほうが的確な場面に当てはめてしまいます。
  • 珍しい語を選んだ結果、会話にふさわしくない文体になってしまいます。
  • 得意な1つの話題の語彙だけで、テスト全体の幅があると思い込んでしまいます。
Lexical Resource

バンド8

試験官が聞き取りたいこと

  • 広い語彙を楽に柔軟に使い、言いたいことをそのとおりに言い表せます。
  • あまり一般的でない語やイディオム的な表現を巧みに扱います。
  • ときどき不正確な点がありますが、このバンドでは減点の対象になりません。
  • 必要なときには、どんなことでも別の言い方で言えます。

実際の聞こえ方

…it feels less like inheriting a possession and more like being entrusted with a small fragment of family history.
キューカード集のバンド8の回答(Describe a gift you received that was special to you)より。
…before I could swim confidently across a pool without stopping — embarrassingly slow, I’ll admit, next to children picking up the same skill.
キューカード集のバンド8の回答(Describe a skill that took you a long time to learn)より。

バンド9で加わるもの

  • バンド9では、柔軟さと正確さが、ほとんどすべての話題ではなくすべての話題で保たれます。
  • イディオム的な表現が、最初から最後まで自然で正確です。
  • バンド8で認められるときどきの不正確さがなくなります。

バンド8でよくある落とし穴

  • Part 3で抽象的な質問になって準備した範囲を離れた途端に、正確さが落ちます。
  • 紙面では良く見えるのに、実際に口に出して言う人はいないイディオム的なフレーズを使います。
Lexical Resource

バンド9

試験官が聞き取りたいこと

  • どんな話題が出ても、語彙は完全に柔軟で、完全に正確です。
  • イディオム的な表現は自然に聞こえ、正確に使われます。
  • おおよその語で済ませるしかない話題はありません。
  • 言葉の選び方のせいで、聞き手が立ち止まって意味を考え込むことはありません。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 キューカード集の注釈つき回答はバンド6〜8なので、このバンドは説明で示しています。

どの話題でも、すべての言葉が必要な言葉であり、イディオムは非常に優れた話し手が実際に使う場面で出てきます。リストから引っ張り出したように聞こえるものは何もありません。

バンド9でよくある落とし穴

  • 珍しい語彙を追いかけ、珍しさがこのバンドの意味だと思い込みます。大事なのは正確さです。
  • 正確な回答ならバンド9の回答だと考えてしまいます。このバンドは、非常に優れた使い手がすでにどう話しているかを記述したものです。
Grammatical Range and Accuracyバンド4〜9
Grammatical Range and Accuracy

バンド4

試験官が聞き取りたいこと

  • 基本的な文型を使い、簡単な文のいくつかは正しく言えます。
  • 文の中に入れる節、つまり「because」「which」「when」のようなものは、まれです。
  • ミスが頻繁にあります。
  • ミスのいくつかで、聞き手は何を言いたいのかわからなくなります。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 キューカード集の注釈つき回答はバンド6〜8なので、このバンドは説明で示しています。

短い基本的な文が回答の大部分を担い、1つの文の中で2つの考えをつなぐことはまれです。ミスが多いため、聞き手が間違った意味に受け取ることもときどきあります。

バンド5に上がるには

  • バンド5は、基本的な文型を、そこそこの頻度で正しく使えます。
  • より複雑な構造を限られた種類で試みますが、たいていどこかで間違えます。
  • ミスは、本当の誤解ではなく、ある程度の理解の難しさを生む程度です。

バンド4でよくある落とし穴

  • すべての話を現在形で語って、過去形を完全に避けてしまいます。
  • 暗唱はできても、会話の速さで口に出したことのないルールを覚えています。
  • 正しい短い文を2つ言う代わりに、「and」で1つの長い文をつないでしまいます。
Grammatical Range and Accuracy

バンド5

試験官が聞き取りたいこと

  • 基本的な文の形は、そこそこ正確に出てきます。
  • より難しい構造を、いくつか試みます。
  • その複雑な構造の試みには、たいてい中に間違いがあります。
  • そのため、聞き手が理解するのに苦労することもあります。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 キューカード集の注釈つき回答はバンド6〜8なので、このバンドは説明で示しています。

簡単な文はおおむね正しいですが、長い構造を試みた途端に、その中のどこかが崩れます。意味はたいてい伝わりますが、聞き手が補って理解する必要があります。

バンド6に上がるには

  • バンド6は、1〜2回ではなく、回答全体を通して簡単な文と複雑な文を混ぜて使います。
  • 複雑な文の中のミスが、理解の妨げになることはまれです。
  • 幅は広がりますが、その中を自由に動き回れる度合いはまだ限られています。

バンド5でよくある落とし穴

  • 何も間違えないように安全な短い文にとどまると、スコアが上がる可能性もなくなります。
  • 終わらせ方を考えずに、長い構造を始めてしまいます。
  • 三人称単数の-s、冠詞、前置詞のような、定着してしまったミス(fossilized error)を1つ、テストの最後まで繰り返します。
Grammatical Range and Accuracy

バンド6

試験官が聞き取りたいこと

  • 簡単な文と複雑な文を混ぜて使います。
  • 幅はありますが、まだその中を自由に動き回ることはできません。
  • 複雑な文には、ミスがよく含まれます。
  • そのミスのせいで、聞き手が理解できなくなることはまれです。

実際の聞こえ方

A book I read quite recently is a novel that follow three generation of the same family.
キューカード集のバンド6の回答(Describe a book you read recently)より。
It also make us closer as neighbours; we still talk regularly now, a long time after her wrist healed.
キューカード集のバンド6の回答(Describe a time you helped someone)より。

バンド7に上がるには

  • バンド7は、得意な2つだけでなく、さまざまな複雑な文型をある程度柔軟に使いこなします。
  • ミスのない文全体が頻繁に出てくるようになります。
  • ミスは残りますが、それが一定のパターンになることはなくなります。

バンド6でよくある落とし穴

  • 回答ごとに練習済みの複雑な文を1つだけ用意し、いつも同じ形で同じ場所に置きます。
  • 意味が通じなくなることはないからと、繰り返し出るミスを放置します。
  • 文法を隠そうと速く話すと、かえってミスが増える傾向があります。
Grammatical Range and Accuracy

バンド7

試験官が聞き取りたいこと

  • さまざまな複雑な文構造を使い、それらの間をある程度柔軟に行き来できます。
  • ミスのない文が、ときどきではなく頻繁に出てきます。
  • 文法上のミスはまだ残りますが、それでこのバンドに届かなくなるわけではありません。
  • この評価項目では、幅と正確さの両方が同時に満たされている必要があります。どちらか片方だけでは足りません。

実際の聞こえ方

…at around twenty-four, having avoided it for most of my life due to a mild fear of deep water.
キューカード集のバンド7の回答(Describe a skill that took you a long time to learn)より。
not because it was difficult, but because I could see it actually mattered to her day-to-day life.
キューカード集のバンド7の回答(Describe a time you helped someone)より。

バンド8に上がるには

  • バンド8は、幅がさらに広く、その中を柔軟に動き回れます。
  • ミスのない文が、頻繁にあるというだけでなく、ほとんどの文を占めます。
  • 残るミスは、毎回間違える癖ではなく、一回限りのものです。

バンド7でよくある落とし穴

  • 複雑な構造を集めても、回答の最初の文でしか使いません。
  • 冠詞、前置詞、動詞の語尾のような同じ小さなミスを文ごとに繰り返します。これこそが、正確さをバンド8未満にとどめている原因です。
  • 複雑な文を途中で放棄すると、文法だけでなく流暢さにも響きます。
Grammatical Range and Accuracy

バンド8

試験官が聞き取りたいこと

  • 文構造の幅が広く、それらの間を柔軟に行き来します。
  • ほとんどの文がミスなしで出てきます。
  • ときどきの不適切な選択や基本的なうっかりミスは、パターンではなく一回限りのものにとどまります。

実際の聞こえ方

Having made an error on a client report and bracing myself for a reprimand, I instead found her sitting calmly beside me…
キューカード集のバンド8の回答(Describe a person who has inspired you)より。
…ended up chatting to the owner, whose recommendations for the rest of the trip proved far more useful.
キューカード集のバンド8の回答(Describe a place you visited that you would recommend to others)より。

バンド9で加わるもの

  • バンド9は、完全な幅を、そのつど自然に、ふさわしい場所で使います。
  • 正確さが安定しており、残るうっかりミスは母語話者でもするようなものだけです。
  • 文法のどこにも試している感じはなく、すべてが自分のものとして使いこなされています。

バンド8でよくある落とし穴

  • 準備したトピックでは広かった幅が、Part 3が抽象的になった途端に狭くなります。
  • 短い文がふさわしい場面で、見せるために複雑な構造を使います。
Grammatical Range and Accuracy

バンド9

試験官が聞き取りたいこと

  • 文構造の全範囲を備え、自然に使います。
  • 各構造が、使う場面にふさわしいものになっています。
  • 最初から最後まで正確です。
  • 残るうっかりミスは、母語話者もするようなものだけです。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 キューカード集の注釈つき回答はバンド6〜8なので、このバンドは説明で示しています。

構造は、扱えるかどうかではなく、考えが必要とするかどうかで選ばれ、努力を感じさせずに扱われます。残るミスは、どの言語でも流暢な話し手がする小さなうっかりミスだけです。

バンド9でよくある落とし穴

  • このバンドを「ミスは絶対にしない」という意味だと考えますが、評価基準はそうは言っていません。
  • 簡単な文が自然な選択だったのに、幅を示そうと手の込んだ構造を使います。
Pronunciationバンド4〜9
Pronunciation

バンド4

試験官が聞き取りたいこと

  • 発音の要素、つまり強勢、リズム、イントネーション、音のつながり、個々の音のうち、ごく限られたものしか使っていません。
  • それらをコントロールしようとしていますが、コントロールが頻繁に乱れます。
  • 発音の間違いが頻繁にあります。
  • 聞き手は、理解するのに努力が必要です。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 Pronunciationは、文字で書かれた回答では示せない唯一の評価項目です。そのためこの欄では、キューカード集から引用する代わりに、試験官が耳にする内容を説明しています。

限られた要素しか使っていないため、話し方は平板になりがちで、強勢が聞き手の予想しない音節に置かれることが多く、よく知っている語がなじみのない語のように聞こえます。回答の大部分は解読できますが、解読には労力がかかります。

バンド5に上がるには

  • バンド5は、バンド4でできていることをすべて満たし、さらにバンド6でできていることの一部を満たす、と定義されています。
  • 実際には、自然なリズムの区間や、正しい位置に強勢が置かれた語のように、いくつかの要素がうまく働き始めますが、持続はしません。
  • 単語の強勢は、たいてい最も手間をかけずに加えられるものです。1つ1つの音よりも、語がどれだけ認識しやすいかを大きく左右するからです。

バンド4でよくある落とし穴

  • 個々の音の練習ばかりして、語の中のどこに強勢が置かれるかをまったく練習しません。
  • アクセントをなくそうとしますが、この評価項目が測っているのはそれではありません。
  • 新しい語を文字でしか覚えず、実際に発音されるのを聞きません。
Pronunciation

バンド5

試験官が聞き取りたいこと

  • IELTSはバンド5に独自の説明を付けていません。バンド4の良い点をすべて満たしたうえで、バンド6の良い点の一部(すべてではない)を備えた状態、と定義されています。
  • 実際には、限られた要素だけでなく、より多くの要素が働いていますが、うまく働いているものが、バンド6に必要な頻度では現れません。
  • コントロールはバンド4より良くなっていますが、まだ崩れることがあります。
  • 聞き手は理解できますが、努力が必要です。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 Pronunciationは、文字で書かれた回答では示せない唯一の評価項目です。そのためこの欄では、キューカード集から引用する代わりに、試験官が耳にする内容を説明しています。

バンド6でできることの一部はすでに聞き取れます。自然なリズムの区間や、正しく置かれた強勢などです。しかし、それは回答全体ではなく、ところどころにしか現れません。聞き手は理解できますが、集中する必要があります。

バンド6に上がるには

  • バンド6は、コントロールが出たり消えたりしながらも、さまざまな要素を使います。
  • していることの一部は本当に効果的です。バンド6は、それを維持できなくても、その効果が出ていることを求めます。
  • 最初から最後まで理解でき、発音の間違いや音のずれで明瞭さが下がるのは、ところどころだけです。

バンド5でよくある落とし穴

  • 4と6の間の差を曖昧で重要でないものと受け取ります。試験官は、どちら側に入るかを今も判断しています。
  • 個々の音がはっきりしていれば十分だと考え、文のリズムは平板のままです。
  • はっきり話すのではなく、大きな声で話そうとします。
Pronunciation

バンド6

試験官が聞き取りたいこと

  • 発音の要素をいくつか使いますが、それらのコントロールにはむらがあります。
  • うまくいっていることもありますが、回答全体を通して続けることはできません。
  • 最初から最後まで理解できます。
  • 発音の間違いや音のずれで、ときどき明瞭さが下がります。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 Pronunciationは、文字で書かれた回答では示せない唯一の評価項目です。そのためこの欄では、キューカード集から引用する代わりに、試験官が耳にする内容を説明しています。

良いコントロールが現れては、また薄れていきます。強勢と形がはっきりした冒頭の文があり、あとの文は平板になる、といった具合です。最初から最後まで理解はできますが、聞き手が考えて補う語がときどきあります。

バンド7に上がるには

  • バンド7は、バンド6でできていることをすべて満たし、さらにバンド8でできていることの一部を満たす、と定義されています。
  • 実際には、効果的な要素が長く続くようになり、話す内容のより多くの部分をカバーします。
  • 明瞭さが落ちる瞬間が、少なくなります。

バンド6でよくある落とし穴

  • 最初の文では丁寧に発音できても、回答が進むにつれて薄れていきます。
  • 平板なイントネーションのせいで、本当は面白い話が暗唱のように聞こえます。
  • 語尾を飲み込んでしまうと、語尾が時制を表す場合に、文法の減点にもつながります。
Pronunciation

バンド7

試験官が聞き取りたいこと

  • バンド7にも独自の説明はありません。IELTSは、バンド6の良い点をすべて満たしたうえで、バンド8の良い点の一部(すべてではない)を備えた状態、と定義しています。
  • 実際には、すでにうまくいっている発音が、話す内容のより多くの部分で持続します。
  • 聞きやすいものの、最初から最後まで楽に聞けるわけではありません。
  • バンド8の要素がすべてそろっている必要はなく、定義が求めているのはその一部です。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 Pronunciationは、文字で書かれた回答では示せない唯一の評価項目です。そのためこの欄では、キューカード集から引用する代わりに、試験官が耳にする内容を説明しています。

バンド6でできていることがすべてあり、さらに長く続きます。リズムと強勢が、最初の部分だけでなく、回答のほとんどで保たれます。聞きやすいものの、まだ完全に楽ではありません。

バンド8に上がるには

  • バンド8は、幅広い要素を柔軟に使い、それを維持し、崩れるのはときどきだけです。
  • 全体を通して理解しやすいです。
  • 自分のアクセントが、聞き手の理解しやすさにほとんど影響しません。

バンド7でよくある落とし穴

  • 「7」を固定のチェックリストと受け取りますが、実際はバンド8のうちどれだけをすでにできているかで定義されています。
  • 個々の音だけを単独で練習し、明瞭さの大半が決まる音のつながりを練習しません。
  • アクセントをなくさなければならないと思い込みます。評価されるのは、理解しやすいかどうかです。
Pronunciation

バンド8

試験官が聞き取りたいこと

  • 幅広い発音の要素を柔軟に使い、それを維持します。
  • ときどき崩れることがありますが、このバンドでは認められます。
  • 全体を通して理解しやすいです。
  • 母語から持ち込んだアクセントが、理解しやすさにほとんど影響しません。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 Pronunciationは、文字で書かれた回答では示せない唯一の評価項目です。そのためこの欄では、キューカード集から引用する代わりに、試験官が耳にする内容を説明しています。

全範囲の要素が使われ、それが保たれます。強勢、リズム、イントネーション、音のつながりが、長いスピーチの最初から最後まで働き、ときどきうっかりミスがある程度です。どんなアクセントであっても、聞き手に負担はかかりません。

バンド9で加わるもの

  • バンド9は、全範囲を精密かつ繊細に使い、テスト全体で保ちます。
  • バンド8で認められるときどきの崩れがなくなります。
  • 聞くのにまったく努力がいりません。

バンド8でよくある落とし穴

  • 長く複雑な文でコントロールを失い、幅と明瞭さが互いに引っ張り合い始めます。
  • 残っているアクセントを問題だと考えますが、バンドが左右されるのはそこではありません。
Pronunciation

バンド9

試験官が聞き取りたいこと

  • 発音の要素すべてを使え、精密かつ繊細に扱います。
  • それをテスト全体で維持します。
  • 理解するのに努力がいりません。

実際の聞こえ方

引用ではなく説明 Pronunciationは、文字で書かれた回答では示せない唯一の評価項目です。そのためこの欄では、キューカード集から引用する代わりに、試験官が耳にする内容を説明しています。

聞き手がしなければならないことは何も残りません。強勢、リズム、イントネーション、音のつながり、個々の音が、それぞれ何のためにあるかという繊細な感覚をもって、精密に使われ、最初の質問から最後の質問まで保たれます。

バンド9でよくある落とし穴

  • 母語話者のアクセントを目指しますが、このバンドはそれを求めていません。
  • 発音をほかの要素から切り離せるものとして扱います。試験官が聞くのは4つではなく、1つのパフォーマンスです。

よくある質問

4つの評価項目がどう適用されるかについて、受験者から特によく寄せられる質問です。

IELTS Speakingのバンド6とバンド7の違いは何ですか?

2つのバンドは4つの評価項目すべてで違い、その変わり方は毎回同じです。ときどき起きていたことが、ふだんのことになります。流暢さでは、バンド6はときどき話の筋道を見失いますが、バンド7は聞き手に努力を感じさせずに話し続けます。文法では、バンド6は複雑な文の中にミスがあるものの意味が通らなくなることは少なく、バンド7はミスがまったくない文が頻繁に出てきます。語彙では、バンド6は少し不適切な語を選んでも言いたいことは伝わりますが、バンド7は同じ語彙を話題から話題へ柔軟に使い回し、あまり一般的でない表現やイディオムも使います。

Speakingの評価基準は、AcademicとGeneral Trainingで同じですか?

はい、同じです。Speakingのテストは1つで、Speakingの評価基準も1つです。Academic(アカデミック・モジュール)とGeneral Training(ジェネラル・トレーニング・モジュール)のどちらの受験者にも同じ基準が適用されます。どちらのIELTSを受けるかで変わるのはReadingとWritingの試験であり、話した回答の評価方法は変わりません。

Pronunciationのバンド5とバンド7に独自の説明がないのはなぜですか?

IELTSが、両隣のバンドを使ってこの2つを定義しているからです。バンド5は、バンド4の良い点をすべて満たしたうえで、バンド6の良い点の一部(すべてではない)を備えた状態です。バンド7は、バンド6の良い点をすべて満たしたうえで、バンド8の良い点の一部を備えた状態です。実際には、試験官が7と判断するとき、バンド6が求めることはすべて聞き取れており、バンド8が求めることも一部は聞き取れていますが、バンド8の全体像までは満たしていない、ということです。

試験官はテストのパートごとに別々に採点しますか?

いいえ。試験官はテスト全体のパフォーマンスを見て、評価項目ごとに1つのバンドを付けます。そのため、出来のよくないPart 2が、出来のよいPart 3と切り離して採点されることはありません。各評価項目には整数のバンドが付き、Speakingのスコアはその4つの平均です。

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回答がどのバンドになるかを確認

IELTS Mentor AIに1つ回答を話すと、AI試験官がこれと同じ4つの評価項目で採点し、厳しめの試験官から甘めの試験官までのバンドの幅を返します。