IELTS Speaking:1日20分で練習する社会人向けプラン
簡潔な答え
フルタイムの仕事と通勤があり、1日に使える時間が20分でも、座る前に時間の使い方を決めておけば、IELTS Speaking(スピーキング)で実際に上達できます。現実的な組み立ては次のとおりです。質問またはキューカード(cue card)を1つ選ぶのに2分、間に1か所だけ変えて同じ質問に2回答えるのに10分、1つの具体的な点に絞って録音を聞き返すのに5分、明日直す点をメモするのに3分です。長いウォームアップ、素材探しのための閲覧、4つの評価項目すべてを一度にカバーしようとすることはやめましょう。時間を計って通しで行う模擬試験は、週に1回にとどめます。
時間を計って通しで行うSpeakingテスト(Part 1、キューカード、Part 3)は、アプリの中だけで実施できます。そのため、週1回の模擬試験を、誰かの都合に合わせて予定する必要がありません。
iOS・Android対応
アプリの画面表示は英語です。このサイトでは、アプリについて日本語で説明しています。
目次
この状況の方に向けて
- 試験日:数週間から数か月先。その間は仕事がある。
- 現在のスコア:Speakingが6.0または6.5、目標は7.0。
- 時間:平日に20分。フルタイムの仕事と通勤の合間。
- 端末:スマートフォン。電車の中や、台所のテーブルで。
- サポート:講師も話し相手もいない。
状況が違う場合は、より長いセッションを取れて講師がいないなら講師なしの独学プランを、バンド4〜5ならバンド4〜5のSpeakingから始めてください。惜しくも届かず再受験するなら、Speakingの再受験をお読みください。
1日20分でも、時間の使い方をあらかじめ決めておき、座ってから何をするかを考えることに使わなければ、IELTS Speakingで実際に上達できます。現実的な組み立ては次のとおりです。質問またはキューカードを1つ選ぶのに2分(できれば前の晩に決めておきます)、間に意図的な変更を1か所入れて同じ質問に2回答えるのに10分、1つの具体的な点に絞って録音を聞き返すのに5分、明日直す点をメモするのに3分です。この枠に収まらないもの、つまり長いウォームアップ、セッション中の素材探し、1回で全評価項目に触れようとすることは、やめます。より長い通しの練習は、週に1回にとどめます。これは、多くの社会人がいま置かれている状況を想定して書いています。フルタイムの仕事、通勤、家庭での責任があり、試験日まで数週間から数か月のあいだ、現実的に使えるのは1日20分です。学生向けの学習プランが前提とする、途切れない2時間ではありません。
20分の組み立て
1〜2分目:選ぶ。閲覧しない。短いセッションの最初の5分を、質問集をスクロールして何を練習するか決めることに使ってしまうと、時間の4分の1をすでに失っています。代わりに、明日のトピックは今日のセッションの最後に選んでおきましょう。そうすれば、セッションはいつも話すことから始まります。
3〜12分目:1か所だけ変えて、2回答える。選んだ質問またはキューカードに、止めずに最後まで一度で答えて録音します。そのあとすぐにもう一度答えますが、変えるのはちょうど1か所です。具体例を足す、いつもなら使わないつなぎ言葉を使う、普段急いでしまう箇所でゆっくり話す、などです。実際の上達が起きるのは2回目で、1回目は比べるための基準にすぎません。
13〜17分目:聞き返すのは1点だけ。文法、語彙、流暢さ、発音のすべてを5分で判断しようとしないでください。1つを選び、それだけに耳を傾けます。どれに集中するかを日ごとに回していけば、20分で4つすべてをやろうとしなくても、1週間で4つの評価項目すべてを扱えます。
18〜20分目:1行書いて、終わる。「I keep restarting sentences when I don’t know a word, need to just keep going」のような1文で十分です。このメモがあれば、明日のセッションが早く始まります。「うまくなる必要がある」という漠然とした感覚ではなく、取り組む具体的な点がすでにあるからです。
きっぱりやめるもの
このペースでは、生産的に感じられても、実際には話すことと聞き返すことに使うべき時間を食いつぶしているものがあります。録音を始める前の長いウォームアップは、めったに時間をかける価値がありません。録音そのものがウォームアップだからです。毎回のセッションでPart 1、Part 2、Part 3のすべてを扱おうとすると、たいてい1つをきちんとやる代わりに3つとも浅くなります。1週間の中で順番に回しましょう(下を参照)。また、テクニックについて読むこと、つまり記事、コツ、戦略ガイドは役に立ちますが、20分の中ではなく外に置くものです。どのキューカードにも答える方法は通勤中に読み、20分そのものは、話すことと聞き返すことだけに使ってください。
仕事の合間に収まる1週間の組み立て
平日の1週間を通して、20分のセッションを試験の3つのパートで順番に回せば、どれも放置されることがありません。1日に3つ全部を詰め込む必要もありません。
月曜日と火曜日はPart 1に集中できます。短くてなじみのあるトピックの質問は、録音も見直しも手早く、週の初めに基本的な正確さと自信を築くのに役立ちます。水曜日と木曜日は、キューカードに移れます。Part 2の長いスピーチは、ほかのどのパートよりも、上で紹介した、同じ質問に2回答える方式の恩恵を受けるからです。同じカードの1回目と2回目の違いは、たいてい、その週に見られる最も目に見える上達になります。金曜日は、水曜日のキューカードと同じトピックに関するPart 3のディスカッションの質問を取り上げられます。本番ではPart 3がPart 2に自然に続くため、2つをいっしょに練習すれば、その流れを再現できます。
残る週末が、1回だけの長いセッションにあたります。Part 1、キューカード、Part 3を実際の試験どおりに順番に行う、時間を計った通しの模擬試験です。模擬試験は、ブラウザーの中で最初から最後まで行えて、誰かの都合に合わせて日程を組む必要もありません。平日がすでに埋まっているときには、それが大きな意味を持ちます。
通しの模擬試験を受けるタイミングと、もっと頻繁にしない理由
このペースで取り組む人の大半には、週に1回が適切な頻度です。空いた夜があっても、もっと頻繁にしたい気持ちは抑える価値があります。土台となる力を築くのは毎日の20分で、週1回の模擬試験の役割はもっと限られているからです。Part 2ですでに疲れたあとにPart 3が来るような、本番の形式そのものの累積するプレッシャーのもとで、それらの要素がどれだけ持ちこたえるかを確かめることです。週に1回より多く通しの模擬試験を受けても、毎日の練習時間を削るだけで、新たに得られる手がかりはあまり増えません。3、4日では、答えがそれほど変わらないからです。
試験日が近づいたとき、つまり最後の2〜3週間以内は、週1回ではなく4、5日おきに通しの模擬試験を受けるのが妥当です。模擬試験で見つかったことに対応できる残り時間が少なくなるからです。その期間より前は、週1回で十分です。
仕事のある日に組み込む
1日に途切れない時間が本当にないなら、20分は1つのまとまりである必要はありません。たとえば、昼休みに答えを録音し、帰りの通勤で聞き返しても、同じ一連の流れが完結します。大事なのは、前半と後半が続けて行われることではなく、同じ日に行われることです。あまり向かないのは、この流れを数日にまたがせることです。短い見直しの段階の意味は、まだ記憶が新しくて、すぐに活かせることにあります。録音と聞き返しの間に3日あくと、聞き返しがいつの間にか行われなくなるのが普通です。
また、これを「時間があれば」入れるものとして扱うのではなく、1日のうちのどの20分をこれに充てるかを、あらかじめ決めておく価値があります。子どもが寝たあと、電車の中、最初の会議の前など、固定された枠は、忙しい1週間でも続きます。あいまいな意図ではそうはいきません。どの枠かは、あまり重要ではありません。たいていの日に同じ枠であることのほうが重要です。それが、20分を、自分との毎日の交渉ではなく、習慣に変えるからです。
現実的な計画
どれも、持っていない時間を新たに見つけることを求めてはいません。今ある20分を、何を話すかを決めることではなく話すことから始め、漠然と「練習した」という感覚ではなく、具体的に書いた1つのメモで終えることが求められるだけです。これを数週間一貫して続け、週1回の模擬試験を加えれば、20分は妥協のように感じられるものではなくなり、実際の計画になります。
よくある質問
1日20分で、本当に上達しますか?
はい、焦点を絞っていれば上達します。録音し、聞き返し、具体的な1点を直すという意図的な20分の練習は、焦点の定まらない1時間より、Speakingを前に進めます。上達を生むのは、話すという行為そのものではなく、見直しの段階だからです。1回のセッションの長さより、何週間も続けることのほうが重要です。
短いセッションで最も大きな時間の無駄は何ですか?
座ってから、何を練習するかを決めることです。明日の質問やキューカードは、今日のセッションの最後に選んでおきましょう。そうすれば、20分が閲覧ではなく、話すことから始まります。
20分しかないなら、Part 2とPart 3は省いてよいですか?
どちらかをずっと省くのではなく、1週間の中で順番に回します。短いセッションで現実的にきちんと扱えるのは、1つのパートだけです。毎日3つすべてに触れようとすると、たいてい3つとも中途半端になります。
時間がこれだけ限られている場合、時間を計って通しで行う模擬試験はどのくらいの頻度で受ければよいですか?
このペースの人の大半は、週に1回で十分です。それより頻繁に受けると、土台となる力を実際に育てている毎日の練習時間を削ることになりがちです。模擬試験の役割は、各要素が本番に近い条件のもとでどうまとまるかを確かめることであり、毎日の練習の代わりではありません。
1日か2日、できなかったらどうすればよいですか?
遅れを取り戻そうと長いセッションにするのではなく、翌日から再開しましょう。急いで延ばしたセッションでは、本当に大切な聞き返しの段階が飛ばされがちです。焦点を絞った20分を週4日続けるほうが、7日間のムラのある試みより効果があります。