IELTS Readingの見出しの選択:コツ、手順、よくある落とし穴
簡潔な答え
「matching headings」(見出しの選択)では、リストから、各段落またはセクションの要点を最もよくまとめている見出しを選びます。各段落の最初と最後の文を読み、その要点を自分の言葉で言い表し、そのうえで、段落内の1つの詳細ではなく、段落全体をカバーする見出しを選びます。IELTS.orgは、見出しは常に段落より多く、同じ見出しは2回使えないと述べています。
目次
見出しの選択は、語彙を問う問題のように見えて、実際には要約の問題です。見出しと段落の両方に出てくる語を探すのではなく、各段落が何のためにあるのかを判断します。この違いを飛ばす受験者は、キーワードの一致に時間を使い、それらしく聞こえる見出しを選んでしまいます。このガイドでは、手順を示し、短い架空の例で試します。
この記事のポイント
- 見出しの選択が問うのは、段落の要点です。1つの詳細にしか合わない見出しは、ひっかけです。
- IELTS.orgによると、見出しは常に段落より多く、同じ見出しは2回使えません。
- 見出しを読み直す前に、その段落が何についてかを自分の言葉で決めます。
- どの段落にも属さない見出しを消し、残ったものを比べます。
課題が求めること
IELTS.orgは、見出しの選択を、Academic(アカデミック・モジュール)のReading(リーディング)の11の問題形式の1つとして挙げています。見出しのリスト(通常はローマ数字の番号つき)と、パッセージの段落またはセクション(通常はアルファベットの文字つき)がいくつか与えられます。各段落に合う見出しの番号を書きます。
形式のページには、2つの規則が書かれています。見出しは常に段落やセクションより多いので、使われない見出しがあること、そして、同じ見出しは2回使えないことです。どちらも助けになります。1つ目は、ひっかけがあると予期すべきことを教えてくれます。2つ目は、見出しを1つ置くたびに、残りの選択肢が1つ減るので、進むほど消去が簡単になるということです。
詳細ではなく要点が問われる理由
段落は、たいてい1つの役割を果たします。問題を導入する、原因を示す、変化を説明する、反対意見を紹介する、結論を導く、といったことです。その中の詳細は、その役割を支えています。よい見出しは、役割と主題を一緒に言い表します。ひっかけの見出しは、段落に確かに出てくるものの、段落が何についてかを表していない詳細を挙げています。
キーワードの一致が当てにならないのは、そのためです。見出しは要点の言い換えなので、パッセージの語は見出しの語と違うことがよくあります。そして、見つかったキーワードは、詳細の中にあるかもしれません。
手順
- まず、パッセージ全体を大意だけ斜め読みします。IDPの時間管理のアドバイスは、見出しと要点に注目し、すべての文を詳しく読まないことです。この形式に必要な深さが、まさにそれです。
- 各段落の最初と最後の文を読みます。要点は、そこに示されていることが非常に多いです。なければ、中ほどを読んで、繰り返される考えを探します。
- 要点を、自分の言葉の数語で書きます。見出しを見る前に行い、見出しに導かれないようにします。
- 見出しと比べて消去します。段落のどこにもトピックが出てこない見出しを消します。残ったものの中から、段落全体をカバーするものを選びます。使った見出しは、1つずつ消します。
問題に、例としてすでに1つの段落の答えが示されているなら、その見出しは使用済みとして扱います。同じ見出しは2回使えないという規則は、その見出しにも当てはまります。
具体例
以下のパッセージと見出しは練習用に作ったもので、実際の試験のものではありません。
見出し:
- i. Why the early designs failed
- ii. A dispute over the route
- iii. The engineer who changed the approach
- iv. Opposition from local residents
- v. How the bridge is used today
- vi. The collapse of the stone arch
段落A。「The bridge was meant to cross the river at its narrowest point, and engineers spent two years testing designs. The first, a stone arch, collapsed under its own weight before it was finished. A second attempt, using iron girders, survived until a flood swept it away. Both failures came from underestimating the force of the water.」
この段落は、2つの失敗と、共通の原因を述べています。見出しviは最初の失敗だけを挙げており、これは詳細です。見出しiは両方を含みます。答えはiです。
段落B。「Construction resumed only when a young engineer proposed studying the river before designing anything. She spent a year measuring currents and flood levels, and her data showed that earlier builders had placed their supports in the wrong places. The new design put fewer supports in the water and more on the banks.」
この段落は、1人の人物と、その人がもたらした変化についてです。答えはiiiです。「earlier builders」と「wrong places」に引かれて、iに戻りたくなりますが、それでは使用済みの見出しを繰り返すことになります。
段落C。「Today thousands of people cross the bridge every day, most of them on foot or on bicycles. Cars were banned in the 1990s and the old road surface has been replaced with timber decking. Cafes now line both approaches.」
この段落は、現在の使われ方を説明しています。答えはvです。
見出しiiとivが残ります。ルートをめぐる論争も、住民の反対も、どの段落にも出てきません。「見出しが段落より多い」とは、実際にはこういうことです。
よくある落とし穴
詳細だけの見出し。段落Aのように、見出しが1文にはぴったり合っていても、間違いのことがあります。その見出しが、段落のすべての文のタイトルとして成り立つかを考えます。
広すぎる見出し。橋についての一般的な記述のように、パッセージ全体についての見出しは、1つの段落には属せません。その段落が果たしている具体的な役割を探します。
共通のキーワード。段落の語を使っている見出しが、自動的に正しいわけではありません。その語が要点を担っているのか、ついでに出てくるだけなのかを確認します。
隣の段落の見出し。パッセージは、隣り合う段落が関連するように作られていて、見出しが隣の段落により合うことがあります。2つの段落が同じ見出しを求めているように見えるなら、両方をもう一度読み、どちらがその考えをより完全にカバーしているかを判断します。
使われない余分な見出し。一部の見出しは使われないので、すべての見出しを無理に当てはめないでください。どの段落にも合わない見出しは、ひっかけとして役目を果たしています。
見出しの再利用。同じ見出しは2回使えないので、答えが重なっていれば、少なくとも一方は間違いです。最後に誤りを確かめる手がかりにしましょう。
時間配分
IELTSは、40問に60分を与えており、平均すると1問あたり1分30秒です。IDPは、テストの各パートに20分を超えて使わないことを勧めています。見出しの選択は、手順を守れば、平均より速く終えられます。証拠を探すのではなく、大意を読むからです。その節約分は、完成形式の問題のような時間のかかる形式に回してください。1つの段落に2分を超えて使ったなら、最善の推測に印をつけて、ほかの段落を置いてから戻ります。残った見出しが、たいていそれを決めてくれるからです。ペース配分の全体の方法は、IELTS Readingを60分で解き終える方法にあり、示されている時間は、Readingテストの所要時間についての答えにあります。
技能そのものを練習する
見出しの選択は、土台となる技能を練習すると報われます。どのパッセージでもよいので、問題を隠し、各段落の横に5語の要約を書きます。そのあと、自分の要約を、与えられていた見出しと比べます。自分の要約と正しい見出しが食い違う場所に、足りないものが表れます。多くの場合、詳細を要約してしまったか、その段落の役割が思い込んでいたものと違ったかです。
試験対策の中での位置づけ
見出しの選択は11の形式の1つで、形式と問題形式の概要が、ほかの形式と並べて示しています。精神としては、情報、特徴、文の後半のマッチングで扱う3つのマッチング形式に最も近いのですが、それらは要点ではなく具体的な詳細を見つけることを求めます。また、1つの文が答えを決め、段落の大意が役に立たないTrue/False/Not Givenとは、反対の形式です。
よくある質問
見出しの選択は、最初にやるべきですか、最後にやるべきですか?
どちらでもうまくいきます。IELTSは順序を定めていません。各段落の要点を読むことでパッセージの地図ができ、ほかの問題の助けになるため、最初に解く受験者は多いです。練習では1つの順序を決めて守り、本番でその選択に時間がかからないようにしましょう。
同じ見出しを2回使えますか?
いいえ。IELTS.orgの形式のページには、同じ見出しは2回使えないと書かれています。見出しは常に段落やセクションより多いとも書かれているので、使われない見出しがあります。
1つの段落に2つの見出しが合いそうなときはどうしますか?
どちらが段落全体をカバーするかを考えます。間違ったほうは、たいてい1文にしか合わないか、隣の段落に属する考えに触れています。それでも迷うなら、いったん置いて、ほかを対応させてから戻ります。消去法で決まることがよくあります。
段落は順番に対応させなければなりませんか?
見出しを段落に対応させるのであって、テストが与える順序に従うのではないので、頼れるのは内容だけです。ラベルのついた段落を上から順に見ていき、使った見出しは消していきます。
見出しの選択は、ほかの形式より難しいですか?
IELTSは、問題形式別の受験者の成績の数字を公表していないので、公表された答えはありません。時間のプレッシャーのなかで要約することを求められるため、難しく感じられます。繰り返せる手順があれば、その難しさの大半は取り除けます。