IELTS Listening・Readingのflow-chart completionの答え方
簡潔な答え
フローチャートは、プロセスの手順を順番に示し、番号つきの空欄があります。音声が始まる前、またはパッセージを探す前に、図全体を読み、各空欄にどんな種類の語が入るかを考え、語数制限を守ります。Listening(リスニング)では、答えは音声の順に出てきます。Reading(リーディング)では、答えが本文の順に並ばないことがあるとIELTS.orgは注意しています。
目次
フローチャートは、完成形式のなかで最も図に近く、最も物語のように読まれるレイアウトです。ボックスが矢印でつながり、各ボックスはプロセスの1つの段階を表し、一部のボックスには語が抜けた番号つきの空欄があります。課題は、音声またはパッセージから空欄を埋めることです。受験者が点を失う理由は2つあります。空欄を無関係なものとして扱うこと、そして2つの技能が同じように動くわけではないことを忘れることです。
このガイドでは、ListeningとReadingの両方の「flow-chart completion」(フローチャートの完成)を扱います。同じ仲間の形式については、Listeningの完成形式のガイドとReadingの完成形式のガイドをご覧ください。
この記事のポイント
- フローチャートは、順番に並んだプロセスです。矢印が、各空欄の前と後に何が来るかを教えてくれます。
- Listeningでは、答えは音声の順に出てきます。IELTS.orgによると、Readingでは本文の順に並ばないことがあります。
- 順序を示す道しるべの表現(signpost words)に注意して聞く、または読みます。「first」「then」「once」「after that」「finally」などです。
- 各空欄の品詞を考え、そのうえで語数制限とつづりを確認します。
- IELTSは、フローチャートの問題が何問出るかも、どこに出るかも公表していません。
フローチャートの見た目
ボックスが縦または横に並んでいる様子を思い浮かべてください。各ボックスには1つの段階を表す短い語句が入り、矢印が次のボックスを指しています。空欄はほかの問題と同じように番号がつき、ボックスの中に____と表示されます。たとえば、「Seeds are ____ in trays」というボックスから、「Seedlings are moved outdoors」へ矢印が下がっている、といった形です。図のタイトルはプロセスの名前で、音声やパッセージの最初の手がかりになります。
空欄のないボックスは、固定された目印です。空欄の前の手順と後の手順が分かれば、答えが時間の流れのどこにあるかが分かります。
IELTS.orgによる分類
IELTS.orgのAcademic(アカデミック・モジュール)のListeningの形式のページは、「form, note, table, flow-chart, summary completion」を1つの問題形式として挙げ、「sentence completion」(文の完成)は別に挙げています。IELTS.orgのAcademic Readingの形式のページは、「summary, note, table, flow-chart completion」を、2つの種類をもつ1つの形式として挙げています。1つは、空欄に合う語を本文から選ぶ種類で、もう1つは、選択肢のリストから選ぶ種類です。
つまり、フローチャートは完成形式の1つのレイアウトであり、完成形式のルールが当てはまります。
IELTSは、形式ごとの問題数も、フローチャートがListeningのどのパートやReadingのどのセクションに出るかについての規則も、公表していません。
語数制限と失う1点
完成形式の各問題には、指示に語数制限が書かれています。たとえば、「NO MORE THAN TWO WORDS AND/OR A NUMBER」です。Readingについて、IELTS.orgは「You will lose the mark for writing more than the word limit.」と述べています。ハイフンでつながれた語は1語として数えられるとも述べています。
Listeningについて、IDPのよくあるミスのガイドは、逆の側から同じ教訓を示しています。指示がONE wordで「the bus」と書くと、「bus」だけなら得点できたのに、不正解になります。そのため、フローチャートのONE WORD ONLYの指示は、厳しい境界線です。「the」のような小さな語でも、2語目を足すと1点を失います。
重要な違いは1つ:順序
Listeningでは、答えは音声の順に出てくるとIELTS.orgは述べています。図の最初の空欄が最初に聞こえる答えで、最後の空欄が最後です。空欄3より前に空欄4の答えが聞こえたなら、空欄3は聞き逃したということです。そこは飛ばして先に進みます。
Readingでは、要約、メモ、表、フローチャートの完成の答えは、本文と同じ順に並ばないことがあるとIELTS.orgは注意しています。実際には、パッセージはプロセス全体を1か所でまとめて説明しているので、まずその箇所を見つけ、それから矢印と順序を示す語を使って、各空欄を対応する手順に結びつけます。パッセージでも、空欄38の答えが空欄37の答えのあとにあると思い込まないでください。
順序を示す道しるべの表現
プロセスは順序を表す語で語られ、それは2つの技能のどちらでも最良の目印です。「first」「next」「then」「once」「after that」「afterwards」「before」「until」「as soon as」「finally」「last」に注意して聞く、または探しましょう。IDPのListeningのミスについてのガイドは、道しるべの表現に耳を澄ますことを勧めており、フローチャートでは、それが二重の役割を果たします。新しい手順が始まったことを教え、それがどのボックスのものかも教えてくれます。
音声やパッセージでは、図の表現が言い換え(paraphrase)になっていることを覚えておきましょう。図には「stored」とあるのに、話し手は「kept in a cool room」と言うことがあります。図に「sorted by size」とあって、パッセージでは「graded」ということもあります。IDPは、音声は問題を言い換えると述べています。語ではなく、手順の意味を照合してください。
各空欄の品詞を予測する
聞いたり探したりする前に、各空欄の周りのボックスを見て、どんな種類の語が抜けているかを考えます。
- 「Seeds are ____ in trays」:動詞で、おそらく過去分詞です。
- 「A ____ layer is added」:形容詞、または修飾語として使われる名詞です。
- 「Samples are sent to the ____」:名詞で、おそらく場所か部署です。
- 「Left for ____ hours」:数字です。
予測すると、探す範囲が絞られます。Listeningでは音声が流れる前の数秒でそれを行い、Readingでは、すべての空欄について1回で行います。
つづり、複数形、ONE WORD ONLY
IDPは、Listeningでは正しいつづりが不可欠だと述べています。Readingでは、パッセージのつづりのとおりに語を写します。このガイドで使った資料には、単数形と複数形がどう判定されるかについての記述がないため、安全な習慣は、ボックスの文法に合う形を取ることです。「Two ____ are added」とあれば、空欄には複数形が必要です。
ONE WORD ONLYのときは、名詞と一緒に修飾語まで書いていないかを確認します。話し手が「the final filter」と言った場合、「Water passes through a ____」の空欄に必要なのは、「filter」だけです。
Listeningの具体例
この抜粋は練習用に作ったもので、実際の音声のものではありません。
図のタイトルはMaking paper from recycled card.です。ボックス1は「Card is ____ into small pieces.」、ボックス2は「Pieces are soaked in warm water.」、ボックス3は「The pulp is passed through a ____.」です。指示はONE WORD ONLYです。
“First the card is shredded, or torn up by hand if there is only a little of it. Once it’s in small pieces, it goes into warm water for several hours. After that, the soft pulp is pushed through a fine screen to take out any lumps.”
空欄1には過去分詞の動詞が必要で、「First」が最初の手順を示しています。話し手は「shredded」と「torn up」を挙げています。1語なのは「shredded」だけで、「torn up」は2語になります。空欄2は、浸す手順のあとの手順を示す「After that」のあとにあり、入る名詞は「screen」です。「Fine screen」は2語になるので、答えは「screen」です。話し手が、最初の空欄に複数の候補を挙げていたことに注意してください。語数制限が、判断の助けになりました。
Readingの具体例
この抜粋は練習用に作ったもので、実際のパッセージのものではありません。
図のタイトルはHow a seed bank stores samples.です。ボックス1は「Seeds are cleaned and ____.」、ボックス2は「Seeds are sealed in foil packets.」、ボックス3は「Packets are held at a low ____.」です。指示は、ONE WORD ONLYで、本文の語を使います。
Once harvested, seeds are cleaned and then dried until they contain very little moisture. Drying is followed by sealing in foil, which keeps out air. The sealed packets are then kept in a vault at a low temperature, usually below freezing.
ボックス1には、「and」のあとに過去分詞が必要で、「dried」です。ボックス3には、「low」のあとに名詞が必要で、「temperature」です。どちらも同じ範囲にあり、ここでは矢印の順序がパッセージの順序と一致しています。
よくある落とし穴
空欄を別々の問題として扱う。図は1つの流れです。空欄2の答えが空欄3のあとに起きることを表しているなら、どちらかが間違っています。
違う手順を聞き取る。音声には、図にない手順が出てくることも、図の手順が2回、つまり計画としてと実際に起きたこととして出てくることもあります。ボックスと合うほうを取ります。
品詞の間違い。空欄に自分の答えを入れたボックスを頭の中で読みます。正しく読めないなら、その語は間違っています。
実際の場面で練習する
ブラウザー上のIELTS Reading練習テストでは、パッセージ3の最後が、ONE WORD ONLYの空欄5つのフローチャートで、36〜40問目です。間違えた問題には、決め手となる文が表示されます。IELTS Listening練習テストは4つのパート、40問ですが、フローチャートは含まれていません。そのため、そこにあるListeningの完成形式の問題で、語の予測、語数制限、つづりといった、引き継げる習慣を練習してください。
試験対策の中での位置づけ
「flow-chart completion」は、どちらの技能でも完成形式の仲間に入ります。Listeningテストの形式と問題形式は、これをListeningの6つの形式のなかに位置づけており、Readingの完成形式のガイドでは、仲間にあたる文、要約、メモ、表の完成を扱っています。練習テストを見直すときは、間違いを原因別に分類します。飛ばした手順、気づかなかった言い換え、語数制限を超えた語、つづりのミスです。IELTS Mentor AIでは、Listeningで答えのもとになった行を再生でき、Readingでは決め手となる文が表示されます。同じ習慣は、どの練習テストを使う場合にも有効です。
よくある質問
フローチャートは、ListeningとReadingの両方に出ますか?
はい。IELTS.orgのAcademic Listeningの形式のページは「form, note, table, flow-chart, summary completion」を1つの形式として挙げており、Academic Readingのページは「summary, note, table, flow-chart completion」を挙げています。IELTSは、1回のテストにフローチャートの問題が何問あるかも、どのパートやセクションに出るかも公表していません。
答えは順番に出てきますか?
Listeningでは、答えは音声の順に出てくるとIELTS.orgは述べています。そのため、聞きながら図を上から埋めていきます。Readingでは、要約、メモ、表、フローチャートの完成の答えは本文と同じ順に並ばないことがあるとIELTS.orgは述べているので、まずプロセスを説明しているパッセージの箇所を見つけてください。
指示がONE WORD ONLYのときはどうすればよいですか?
1語だけを書き、それ以外は書きません。IDPのListeningのよくあるミスについてのガイドによると、指示がONE wordで「the bus」と書くと、不正解になります。Readingでは、語数制限を超えて書くとその問題の点を失うとIELTS.orgは述べています。
フローチャートは、いつも本文の語で完成させるのですか?
いつもではありません。IELTS.orgは、Readingについて2つの種類を説明しています。本文から語を選ぶものと、選択肢のリストから選ぶものです。リストから選ぶ種類では、1つの空欄に複数の選択肢が当てはまりそうに見えることが多いので、意味と文法を合わせて選びます。